福祉は一人をみんなで守る制度

こんにちは。
ソファーベッドで寝ていたら、背中がバキバキになった代表の小林です。

ふとんで寝られない日が続きますが、がんばりますよー。

さて。

先日、18歳の男の子とそのお母さんがグループホームの見学に来られました。

男の子は、まだ学校に行かれています。

そのような中、見学に来られた理由は、お母さんが末期ガンになっているからです。

余命は、1ヶ月から1年と言われています。

片親なので、息子さんの行き場がなくなってしまうんです。

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息子さんの能力は決して低くはないですが、一人暮らしをすることは難しく、グループホームを選ばれました。

この日の見学には、相談支援員さん、居宅介護・移動支援をしているペルパーさんが2名、鎌ケ谷市役所の障害福祉課の方、うちのサビ管さん、そして私と。

ご本人たちを含めると、合計8名でわしゃわしゃしていました。

その中での焦点は、1つです。

18歳の男の子が安心してグループホーム生活を送れる体制を作ることです。

現在の問題点を明確にし、支援の仕方の大筋を決めていくんです。

例えば、朝は、何時に起きて、何時に出かけるから、この時間に移動のヘルパーがいるね。

とか。

朝起きるのが苦手なので、起きる時間になったら声かけが必要だね。

とか。

学校に行くのが苦手なので、こういう声かけの仕方いいです。

とか。

みんなで1人を守るという意識が自然と生まれてくるんです。

こういうことをしていると、福祉の世界に入ってよかったなーとも思えてくるわけで。とてもやりがいを感じます。

そして、今回は、ご本人以外にもスポットライトが当てられました。

それは、お母さんです。

末期ガンで余命は長くはありません。

大事な息子を残さなければならない気持ちは相当なものだと思います。

そのような中、体験入居の日程が決まった時に、お母さんが一言。

「私も一緒に泊まっていいですか?」とおっしゃいました。

関係者は、全員顔を見合わせました。

その時、私は、思わず、「今回、1泊2日の予定ですが、2泊3日にして、1日は、お母さんと一緒に泊まってもらうのはどうでしょうか?」と提案してみました。

息子さんが今後生活していくグループホームを肌で感じてもらおうと思いました。

そうすると、関係者全員が「それはいいですね」と言ってくれたのです。

本来の体験入居の目的は、ご本人の能力や相性を見極めることなので、ご家族の同伴は一切ありません。

でも、今回は、このご家族にとっては、よかったのではないでしょうか?

今後も、入居者さんやご家族にスポットライトを当て、運営をしていきたいと思います。

本日の現場からは以上です!

小林の頭の中でした。